扶桑精工ができること

高精度加工

3μ精度での加工

弊社の加工では100mm間のピッチを3μまで保証することができます。
3μとは1mmの1000分の3と言う意味ですが、他のものと比較してみましょう。
髪の毛の太さは人によって違いがありますが、0.08mmが平均値のようです。3μと言うのは、髪の毛の26分の1以下の数字です。
それではさらに細いものの代名詞であるクモの糸ではどうでしょうか。こちらは0.03mm程度のようです。これのさらに10分の1になります。

髪の毛の太さ、クモの糸と3ミクロンの比較

小さい数字同士を比べてみてもよくわからないという方には、こんな比較はどうでしょう。

ゴルフのホールは直径108mmです。これは3μの36000倍ですから、この比を当てはめると、弊社の工作機械は、3.6km離れたところからホールインワンさせる実力があることになります。
実際のゴルフでは最長記録が517ヤード(約472.7m)です。これはこれですごい記録(パー5のホールです)ですが、7倍を超える距離を常に入れてくるわけですから、精度では人間は機械にかないません。

3ミクロン精度での加工をゴルフホールに例えると、3.6km離れたところから直径108mmのホールにホールインワンさせる実力があることになります

これらの数字は主に工作機械の精度によるものですが、それらの性能を発揮させるための、環境も重要です。
機械がキチンと整備されているのはもちろん、歪なくワークを取り付けること、切削液の状態を一定に保つこと、周囲温度の変化を最小にすること、いろいろな要素が重要になってきます。

近年、工作機械側で温度対策した機種が増えてきました。
サーモフレンドリーであるとか、軸心冷却であるとかがそれにあたります。弊社でも使用していますが、確かに一定の効果はあがります。良い設計思想をもった機械です。
そのような良い機械でも、普通の環境では常に3μ以内の精度を実現するのは難しく、弊社ではさらにその機械を恒温室(23±1℃)に配置することで、安定した精度を確保しています。

このような精度を保証するために、恒温室内に3次元測定器、画像測定器、断面形状測定器を設置し、恒温室内を出ることなく、計測することができます。

こんな質問を受けることがあります。
「100mmで3μが出るなら、500mmだと、どうなりますか?」
お答は「わかりません」です。
弊社でテストした結果を見ますと、一様に変化していくので、確からしく動いているはずですが、測定して保証する測定装置がないので、そうお答えするしかありません。500mmで3μの測定を保証できる装置は、今のところ弊社にはございません。